◆有形固定資産
●建設仮勘定
建物などの建設工事を外部業者に依頼する場合に、完成するまでの支払いを一時的に処理しておくために使用されるのが、建設仮勘定です。
(1)建物建築の依頼、内金の支払い(小切手振り出し払い)
建設仮勘定 ×× 当座預金 ××
(2)建物の完成引渡しを受けた時(残金全額小切手振り出し払い)
建物 ×× 建設仮勘定 ××
当座預金 ××
●減価償却
(1)減価償却の方法
@定額法
毎年の減価償却費=(取得原価−残存価額)÷耐用年数
※残存価額は、取得原価の10%で、試験では指定があります。また、耐用年数も試験では与えられます。
A定率法
毎年の減価償却費=未償却残高×償却率
※未償却残高=取得原価−減価償却累計額
※償却率は、試験では与えられます。
B生産高比例法
毎年の減価償却費=(取得原価−残存価額)×各年度の生産量等÷予測総生産量等
C年度の途中で取得・使用開始したもの
年度の途中で取得・使用開始したものの減価償却費は、月割計算を行います。
その年度の減価償却費=1年間の減価償却費×使用月数÷12
(2)減価償却費の記帳方法
@直接法
減価償却費を該当する固定資産勘定から直接差し引く方法です。機械を例にすると仕訳は次のようになります。
減価償却費 ×× 機械 ××
A間接法
減価償却費を固定資産の各勘定ごとに設けられた減価償却累計額の貸方に記入する方法です。機械を例にすると仕訳は次のようになります。
減価償却費 ×× 機械減価償却累計額 ××
●売却・買い換え
(1)売却した時…帳簿価額(取得原価−減価償却累計額)> 売却金額
現金 ×× 機械 ××
機械減価償却累計額 ××
固定資産売却損 ××
(2)売却した時…帳簿価額(所得原価−減価償却累計額)< 売却金額
現金 ×× 機械 ××
機械減価償却累計額 ×× 固定資産売却益 ××
(3)固定資産を買い換えた時…帳簿価額 > 下取金額 残金未払い
車両運搬具 ×× 車両運搬具 ××
車両運搬具減価償却累計額 ×× 未払金 ××
固定資産売却損 ××
●廃棄・除却
(1)廃棄・除却した時…評価額なし
機械減価償却累計額 ×× 機械 ××
固定資産除却損 ××
(2)廃棄・除却した時…評価額あり
機械減価償却累計額 ×× 機械 ××
貯蔵品 ××
固定資産除却損 ××
◆無形固定資産
無形固定資産には、法律上の権利や様々なものがありますが、2級では、のれんが出題されています。
(1)のれんの発生
のれんは、会社を買収した場合と合併した場合に発生します。ここでは、買収した場合についてです。合併については、別途説明します。
会社を買収した場合に、買収金額(買収により支払った金額)が、引き継ぐ純資産金額(資産合計−負債合計)を超える場合に、その超える金額が、のれんとなります。仕訳は次のようになります。
諸資産 ×× 諸資産 ××
のれん ×× 当座預金 ××
(2)のれんの償却
のれんは、決算で償却があります。償却金額の計算方法は、発生金額を償却年数で割って求めます。償却年数は20年です。記帳方法も直接法だけで、仕訳は次の通りとなります。
のれん償却 ×× のれん ××

